やっぱり、いいかも…… ドレンチ療法の巻

 メイプル牧場では、経産牛(と言っても2産目までしかいませんが)に対し、分娩後間もなく、もれなくカクテルドレンチ療法を行っています。
 これはデラバル社製の経口カテーテルとポンピング器具(写真参照)を用いて、産後の牛へ、素早くカロリー、Ca、水分補給させるものです。又、産前まで腹腔を占めていた妊娠子宮のスペースを埋めてやり、第4胃変位(4番目の胃が移動することによって、胃内容が通じにくくなる病気)のリスクを軽減させるものでもあります。
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 現場では誤嚥(間違って気管に入ってしまうこと)に気を付けて、一人で行うことができます。(写真参照)
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 ドレンチングすると、30Lの水分が急激に第一胃に流れ込み、胃容積の増加のためか、それに押し出される形で、子宮に溜まっていた、細菌の培地になりうる胎水が「バッシャーン!」と出てきます。
 見ていると何だか気持ちいい。
 おかげで7月から経産牛が140頭分娩しましたが、第4胃変位の発生はありません。
 ゼロです。
 エサ設計がバッチリなのかもしれませんが、とてもうれしいことです。

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