鳥害でお悩みの農場は多数あると思われますが……。

2009.03.05｜カテゴリー：診療日誌

　私たちは職業柄、家畜や野生動物に慈悲深い感情を持っているつもりですが、例外もあります。
　その相手は、カラス。
　農場に侵入する病原微生物をﾃﾛﾘｽﾄとすると、とりわけカラスは場内を荒らしまわるギャングと言えるでしょう。コイツらいろいろやってくれます。飼槽、ｴｻ置き場で食い漁り、糞まみれにするのは朝飯前。果ては病気で弱った牛に致命的な攻撃をしてくれます。別の農場では、乳牛の乳房を突いて出血させたり、分娩中の胎仔のツメを突いてしまうぐらいですからね。
　そこで今回、松永牧場とメイプル牧場にカラス対策として、おどし機器を購入、設置しました。
　その名は「ﾛｹｯﾄﾊﾞﾝｸﾞ」

　ﾎﾟｰﾙが建っているのが解りますでしょうか。ちょっと写真が広角ですね。本体を拡大します。

　ﾛｹｯﾄﾗﾝﾁｬｰのような発射筒から、爆発音と共におどしボールと呼ばれる白い玉が発射され、設置されたﾎﾟｰﾙの高い到達点まで、ﾜｲﾔｰを通して飛んでいくというものです。
　動力は乾電池で、ガスの力で飛ばします。爆発音は調節できます。又、発射間隔は自在に変えることができ、狡猾で学習能力の高いカラスに効果的です。
　値段は84000円程度で工期は半日です。導入して1ヵ月が経ちますが、高い効果を感じます。